「もしもし、○○君? 夜の御飯食べた? うちはもう食べたよ。御飯とお味噌汁とエビフライとサラダと
お豆腐とオムレツ。あとグレープフルーツ。」
「お父さんはいっぱい食べるから『デブになるよ』ってお母さんに叱られてる。グヒュヒュヒュヒュ。」
「○○君もあんまり食べるとデブになっちゃうから気をつけてね。グヒュヒュヒュヒュ。」
「お父さん?ちょっとデブになったよ。グヒュヒュヒュ。お母さん?この前会ったじゃん。オッパイ大きい。
グヒュ、グヒュヒュ。」
「うちのお父さんとお母さんずるいんだよ。私に内緒で寝る前に二人でアイスクリーム食べてるもん。
見ちゃった。」
「虫歯にならないみたいだけど、お父さんは太ったみたい。お母さんが『デブ』って呼んでるもん。」
「○○君がデブになったら私キライになるもん。デブってカッコ悪いじゃん。」
「じゃあね、バイバイ、明日学校で会おうね。」

言うまでも無く、娘の電話だ。○○君とは、これまた言うまでも無くボーイフレンドだ。
「デブ、デブ」の連発で聞いていて頭に来たが、デカパイが娘の前で俺のことを「デブ」と言ってバカに
してるんだろうからデカパイに文句を言った。

「デブなんだからしょうがないでしょ、デブ。」

たしかに体重は増えたが、そんなに太ってないぜ。同年代の人からは「良く体形を維持できるてるね」と
羨ましがられてるんだぜ。

「スボン何本履けなくなった?」 言われてみれば半分ぐらい履けなくなったが…。
「一緒に浴槽に入れなくなったじゃん。」 まぁ、窮屈になったな。
「乗られると重いし。」 喘ぎ声に時々うめき声が混じるよな。
「Tさんも『また太ったね』とあなたのことを笑ってたよ。」 そりゃマズイ。

「デブ。」

あぁ、頭に来るなぁ。よし、痩せよう。絶対痩せてやる。明後日からダイエットだ。やるぜ。

Tさん、また痩せようと思います。期待しててね。