ヘレヴェッヘ/ブルックナー:交響曲第4番 2006年4月2日 (日)
オリジナル楽器初のブルックナー第4番!   ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管
ブルックナーの人気作『ロマンティック』に初の時代楽器演奏が登場。
ヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管弦楽団による2005年10月のレコーディングです。
ヘレヴェッヘはかつてインタビューで、ギュンター・ヴァントのブルックナー演奏を絶賛し、
さらに、華美な演奏には反対であると発言、2001年にはロイヤル・フランダース・フィルと交響曲第9番補筆完成版を演奏して評判となりました。
しかし、彼の求めるブルックナー像の確立には、オリジナル楽器のオーケストラが不可欠だったのでしょう。
シャンゼリゼ管弦楽団は、18世紀後半から19世紀にかけて書かれた音楽の演奏を念頭において結成されたオリジナル楽器オーケストラで、
すでに同じブルックナーの第7番や、ベートーヴェンの第9番、シューマンの第2番&第4番、フランクのニ短調交響曲などで話題になっています。
今回の演奏では、全編を支配する清澄な音響美、強力に凝集された金管群がつくりだす純度の高い大伽藍がとても印象的です。
ヘレヴェッヘの真骨頂ともいえる微細を極めたフレージングが、シャンゼリゼ管のオリジナル楽器ならではのピュアな響きと相まって、繊細な陰影を見事に表現。第1楽章冒頭のホルンや、
伸びやかに踊り込むブルックナー・リズムの流麗自在な歌い口は実に魅力的ですし、展開部に入っての光射すような崇高なコラールも聴きどころといえるでしょう。
シャンゼリゼ管のニュアンス豊かな表現力と共に、ヴァイオリン両翼配置の立体感、ヴィブラートを抑えた木管セクションの色彩感を十全に捉えた録音も特筆すべき優秀さです。
ノヴァーク版第2稿使用。
http://www.hmv.co.jp/news/newsdetail.asp?newsnum=604030001