宇野功芳 企画・指揮
有山麻衣子 幻のコンサート
ORTHO SPECTRUM KDC 6001 \2200
 宇野功芳氏の企画・指揮による、ソプラノ有山麻衣子のコンサート・ライヴ。
 「声の訓練を日常受けつづけるプロの歌手には、絶対こんな声は出ない。ぼくはクラ
シックの歌手にアレルギーを持っている人にこそ、このCDを聴かせたい。なまじ専門
の声楽を習っている人は文句をつけるかも知れないが、芸術のいちばんの敵は常識
なのだ。」−宇野功芳(ライナーノーツより) 
 その言葉を鵜呑みにはできないけれど、数年前、バトルの歌声が一世を風靡したの
も同じような現象だったと思う。太ったおばちゃんに「ヒーエラールヒー!」と大声で歌
われてもピンとこなかったお茶の間の人たちが、バトルの優しく涼やかな「オンブラマイ
フ」には心打たれた。
 それがきっとこの有山麻衣子でもいえるんだろうと思う。ノン・ヴィブラート、手垢にま
みれぬ清楚な歌声で聴くなじみ親しんだ名曲の数々は、多くの人の心を惹きつけることだろう。

 録音にはインフラノイズ社製のオルソ・スペクトラム高精度クロック、A/Dコンバータ
ーほか音にとことんこだわった機材を使用していて、オーディオ的にも最高水準。彼女
の歌を、できるだけナマに近い形で収録したいという宇野氏の親心だろう。