報道ステーションの前番組
ニュースステーションのエンディングに使われてたジャズ(ピアノ)
その曲を演奏したピアニストが ニュースステーション番組終了の数日前にゲスト出演したことがあった
そのピアニストは15歳(当時)で しかも全盲の男の子だった
15歳にも全盲にもどっちも驚いた

あたしは習い始めたピアノを3日でやめるようなオンナで、縦笛を凶器に変えるようなオンナで
バイオリンとウクレレの区別もつかないようなオンナで、世界三大テノールはハムとトマトとレタスだと思っている
残念ながら音楽の芸術を理解する能力が激しく欠落したまま今まで生きてきたようなオンナが
全盲のガキがニュース番組で演奏するピアノを聴いて
生まれて初めてピアノで泣いた

そいつの顔がまた可愛くなくて
それも悲しくて泣いたんです

心が震えたんですよ
楽譜も読めないだろうし
コンクールでたくさんの賞を獲っていると紹介されていたけど
自分の弾いてるピアノも見たことない
たぶんト音記号があんなことになってるってことも知らないだろうし
ベートーベンの頭があんな大変なことになってるってこととか
モーツアルトの頭がお蝶婦人だとか
自分の頭が寝癖のまま全国放送されてるとか
そういうことはなんにも知らないんですよ
まあそれが良いことなのか悪いことなのかどうでもいいことなのか
当人じゃないとわからないことですが
そういう余計なものがなにもないぶん
ダイレクトに何の不純物の混じっていない音が
指から鍵盤
鍵盤からあたしの耳
あたしの耳からあたしの心に届いたんだと思います