私の席がピアノからかなり遠かったため、シュトックハウゼンで用いられる、ペダルを踏んだまま音を混ぜる効果、もしくはフラジオレット的なものがくっきりと聴き取れなかったのが残念だが、至近距離で聴いた友人の話では、それは鮮やかなものだった、とのこと。
それから、特に高音で聴かせるクリスタルな響きは健在だった。

共演者たちも皆相当なテクニシャンだったが、なかでもブーレーズ作品のディスクを出している、クラリネットのアラン・ダミアン氏の技巧・表現は超絶的。IRCAMの人だったと思うが、これが聴けただけでも大収穫という感がある。

まあ、今回は、ポリーニ目当てで行った方は満足できなかったかもしれないが、音楽そのものを聴きに行った者としては大満足。そんな演奏会でした。