大植音楽監督は、今さら改めて言うまでもなくバーンスタインの弟子。
指揮者としてのキャリアも、バッファロー管、エリー・フィル、ミネソタ管と
ずっとアメリカをホームベースとしてやってこられた(1998年からは
ハノーファーにも行っておられるが)。
バーンスタインとニューヨーク・フィルには、「定盤」とされるような
定評のあるものも含めて、マーラーの演奏には非常によいものが多い。
またシカゴ響その他でもマーラーの名演は数多い。
ところが、ブルックナーとなると、アメリカ系の指揮者、オケで名演と
いうのを聞いたことがない。
これはつまり、アメリカ系の指揮者、オケとブルックナーとは相性が悪い、
ということを如実に物語っている。
バーンスタイン直系の大植音楽監督には、来シーズンにラインアップされて
いる、マラ5、マラ9など今後もマーラー演奏に大いに期待したい。
東京定演でも、次回はおそらくマラ9だと思うが、その後もずっとマーラーを
やってもらいたい。
他方でブルックナー演奏は大フィルの言わば「金看板」であり、絶対に
下ろしてもらっては困る。そういう意味では、すでに名前の挙がっている
Mr. S をはじめブルックナーを得意としている(超)一流の外国人指揮者を
客演指揮者に招いて、大フィルのブルックナー演奏の伝統をさらに発展させて
いってもらいたいと思う。