ブラームスというと重厚な響きという先入観がある。
フルトヴェングラーにしろワルターにしろまずそういう響きが耳に飛び込んでくる。
しかし、カラヤンの場合、重厚といってもやはりこの人だけの全く独特のものだ。
リズムの弾力性より響きの美麗さ。たっぷり塗り込められ磨き上げられた肉厚メッキ。
ゴージャスではあるし、こういうのが大好きという人がたくさんいるのもよく分かる
けど、溢れる気持ちを胸いっぱいにしまいこむような繊細で傷つきやすい心象風景に
己の美学を押し付けて土足で上がりこんでくるような不遜さを感じると言ったら、
やっぱり大多数のカラヤンファンに怒られるかしら。