「私のレコードを聴いて私を判断しないで下さい!」

「私のレコードはみな、録音技術がまったく未熟だった時代に作られたものなのです。
左手は右手より大きく弾かなければならなかったし、ペダルもほとんど使えない。
とくに、両手が接近して弾くようなときにはまったく使えなかったのです」

「弾いてるあいだも、なにかつまらない間違いをしてしまったのではないかという心配が
どんどん大きくなってくる。ひとつうまくいくと、却ってその心配は大きくなる。これは悪夢のような
試練でした。弾き手の神経が繊細であればあるほど状況は厳しいものになるのです。
私は、1930年の春、ロンドンにいるときに、こういう神経を逆撫でされるような辛い生活のせいで、
とうとう体調を崩してしまいました。どんな気持ちだったかわかりますか?」

本人がこう言ってるからなあ。当時のSPの限界はどうしようもない