ENOのヴェニスは、6/30(現地)にBBC3で放送するよ〜。
http://www.bbc.co.uk/radio3/operaon3/schedule0607.shtml

私も見て来たが、たしかにボストリッジのアッシェンバッハは、
ボガードのようにハゲなわけでも、ピアーズのように老いてるわけでもない。
どころか、知性も美貌も若さも持ってて、
べつにタジオに全然不釣り合いじゃなくね?っていうw

しかしだからこそ逆に、アッシェンバッハの苦悩や葛藤の内容、
すなわち、彼の中で、相反する二つの神がせめぎあう意味というのが
ストレートに立ち現れたかな、とも思った。
「聖なるものと俗なるもの」の対峙って、ブリテンの作品における
共通したテーマだしね。

アッシェンバッハをやるにはまだ若すぎるって問題については、
先月のオペラマガジンで、ボストリッジ自身がエクスキューズしてたが、
曰く、たしかに現在の自分はピアーズが演じた年齢より20才も若いが、
原作は、マンがヴェニスに旅行したときの実体験を元に書かれたもので、
当時のマンは30代半ばであったし、原作のアッシェンバッハは53才の設定なので、
その問題にはこだわらないでおくことに決めたのだ、と。
つまり、あえて実年齢の見た目で臨んだわけだな。
今回のアッシェンバッハの外見も、当時のマン自身を参考につくったとのことだ。