20日付朝日夕刊に批評「演出 大胆だが 弾み欠く演奏」片山杜秀

今回の舞台は、時代をフランコ政権下のスペインに移す。
医師の館は、資本主義とファシズムと不道徳の野合するフランコ時代の縮図。
この館が、伯爵と理髪師のちょっかいでどんどん壊れていく...。
演出の焦点は、美男美女の愛よりも騒乱と破壊。

だが、演奏が演出についていけていなかったのは残念。
(歌手)全員にロッシーニらしい早口の技術が足りない。
カバレッティ指揮の東フィルも安全運転で弾みを欠いている。

もっとノリがよくなれば、この演目は劇場の財産になるだろう。


ですと。