【696意訳】レクイエムの作曲家は数多くいるが、なかでも2曲も作曲したケルビーニはそのなかでも
屈指の存在であろう。パリ音楽院の改革でベルリオーズと対立したケルビーニであるが、
そのベルリオーズが1824年に作曲した荘厳ミサ曲はケルビーニのハ短調レクイエムを模範として作られたものである。
また、私は最近知ったのだが、その不倶戴天の敵ともいえるベルリオーズとは後年和解し、ベルリオーズもまた
このレクイエムに賛辞を惜しまなかった事実をみるとき、深い感慨を覚えずに入られないのである。