>>690
>トランペットやクラリネットなら数十万円の楽器をプロが使っててもおかしくなかろうし、
>ホルンやファゴットでも二百万円出せば上等なのが買えるでしょう。

管楽器と弦楽器でひとつ本質的に違うのは、管楽器では、メインの発音体はあくまでも
管内の空気(気柱)であるのに対して、弦楽器では、楽器そのものが発音体であるという
点だ。だから弦楽器では、楽器の材質の微妙な性質が音色に及ぼす影響が、管楽器に比べ
遙かに大きいという動かせない事実がある。しかも、伝統的な「良い音」は年月が経って
枯れた木質から生まれ、しかもそのエージングの間、コンスタントに弾かれ続けていな
ければならないという事情があるので、良い弦楽器はいきおい非常に高価になってしまう。

管楽器では、メカニズムなど極端に言えば半消耗品だし、時代のピッチが変われば即
使えなくなってしまうわけで、だいぶ事情が違う。材質も、管楽器では、基本的な音響
特性さえクリアしていれば、あとはハッキリ言って加工性・工作精度や耐久性や見た目を
優先して選ばれて来たという現実がある。

>そんな高価なバイオリンを使わなきゃならんのですね。

厳密には「使わなきゃならん」ということもないのだろうが、現実に日本のプロはみな
相当に高価な楽器を持ってる。プロの弦楽器奏者の殆どが、比較的経済的に恵まれた家庭
に育った人々だというのも、本当だと思う。