不思議なのが、弦楽器について「ガットじゃなきゃ駄目だ。あの雑味を
含んだ繊細な音色云々...」「ビブラートたっぷりの気持ち悪い云々....」
と語る奴は多いのだが、弓について言及する人が少ない件について。
バロック弓でパガニーニが弾けるのか?
メンコンもチャイコンもない暮らしになるんだよ、っと。

もう一度おさらいすると、
(1)トルテ弓が出来てボウイングの多彩なプレイの可能性が一気に高まった
(2)ヴィオッティが革命開始、パガニーニが「鐘」のような曲を書き、かっこ良すぎた
(3)シューベルトやリストが涎を垂らしながらパガニーニを聞き、
(4)ピアノでもロマン派の多彩な曲が書かれるようになった

つまり、トルテの弓がロマン派以降の音楽の扉を開いたのだ。(で、いいのかな??)

もう一つ、チェロ弾きとして主張したいことがある。それはエンドピンだ。
エンドピンは、ベルギーのセルヴェという人が太りすぎて膝に抱えきれなくなって
開発したものらしい。そのお蔭で、女性も恥ずかしくなくチェロを演奏できるように
なった。古楽器に戻るのは結構だけど、こうした犠牲があるのです。
モダン楽器が獲得したものは音量だけじゃない。