>>328
モノラルでもよければ

フリッチャイ/ウィーン交響楽団(オルフェオ)
フリッチャイ/ストックホルム・フィル(ストックホルムフィル自主制作)

演奏時期がほぼ同時期なので、どちらでも同じ傾向。第1楽章の出だしがとにかく
遅く、主部に入っても全然テンポアップする気配がない。どうするかと思っていると、
気づかない間に加速して、怒涛のまくりをした後に、スコッとテンポを落として第2主題。
実は、落としたように見えて最初のテンポより速いのがミソ。晩年のフリッチャイのイメージ
からは連想できないような、変幻自在のテンポ設定が随所に見られ、「チャイ5」でも
屈指の変化球的演奏。それでも正統派に聴かせてしまうのがフリッチャイの芸の大きさ。
終楽章まで一気呵成に聴かせる演奏。

ストックホルム盤の方が演奏は優れているが、8枚組(他の演奏曲目も素晴らしい物ばかりだが…)という
のが難点。逆に、ウィーン響盤は、オルフェオのリマスタリングが好き嫌い分かれるところ。