>>92
>ここポイント。今のところね。

上の方でも誰か書いてたけど、少なくとも弦楽器と管楽器(要するにオーケストラ)については、
「今のところ」じゃなくて「原理的」に全く不可能だな。

どうしてかは、少し考えてみたら簡単に解る。弦楽器と管楽器の場合、奏者は楽器の音源と「常に」
直接のコンタクトを保ち、それを操作し続ける。弦楽器なら弓と弦。管楽器ならアンプシュアと
音孔だ。そこが打楽器やピアノと本質的に違う。物理的に言いかえると、奏者が楽器に入力する
パラメータは、時々刻々、瞬間ごとに、しかも無数のパターンで変化する。管弦楽器のアタックや
ビブラートやトーンカラー(音色)、つまりは弓使い・息使いが、楽器ごとに一種類かせいぜい
数種類しかないと思ってるなら、もう少し聴き込んでから出直してこい。

現在のMIDI規格でこれを全く表現できないのが自明なだけでなく、この無数に変化し続ける
パラメータを、時々刻々すべて模倣しようと突き詰めて行ったら、それは結局のところデジタル
「録音」に行き着くということ。それはもはやシンセによる模倣ではない。もちろん、人の演奏する
本物の楽器を模倣するのはやめて、管弦楽器「風」のシンセ独自の音で音楽する、という方向なら、
それはそれで全く別の話題だ。

管弦楽器のシンセによる模倣が結構イケてるなどと思ってる厨は、もう少しマジメに、管弦楽器の
良い演奏の良い録音を聴き込んだほうがいい。はじめは、ソロや少人数の室内楽が分かりやすい。
本当は生演奏ならもっと良いのだが。再生系も、PCのスピーカーや安手のミニコンポではなく、
分解能の良いマトモなスピーカーかヘッドフォンで聴かないと、本物の楽器の凄さは全然伝わって
こないぞ。