楽譜は作品の表層を理解するには極めて有用です。
形式、和声、作曲者の指示したダイナミクス、フレージングなど、
聴いただけではわかりにくい、あるいはわからない情報が記載
されています。
しかし、そこに全てが示されているわけではありません。
演奏に際して、演奏家は楽譜に記載された情報を基に、作品の
本質を表現すべく苦慮しますが、千差万別の演奏になってしまう
ことは周知の通りです。
聴き手にとっても同じことです。
作品理解の取っ掛かりとして、非常な助けとなりますが、本質は
楽譜には示されてはおりません。
楽譜があろうがなかろうが、わかる人にはわかるし、わからない
人にはわからない。
楽譜を読める読めないなどということは、決して本質的な問題では
ないと思いますよ。