コルトーは、例えばやたらと指が回る、いわゆる名人芸的な技術(メカニック)ではない、
「表現のテクニック」を追求した人。パヴァロッティは譜面が読めなかったが、
その代わり自分のパートを覚えるために何度も何度も必死に曲を聴いて、
自分の物にするのに相当な苦労をしてる。
楽譜が無くても楽しめる、なんてレベルで持ち出すのは失礼極まりない話だな。

コルトーがどれだけ「心を込めて」演奏しているのか知りたかったら、
楽譜を見ながら聴いてごらんと。戦慄すら覚えるぞ。何度か言われているが、
コルトーの演奏を聴きながら楽譜を追うのは、難しいことではない。