プッチーニ生誕地の歌劇場、吉田裕史氏が常任指揮者に

 【ローマ=藤原善晴】「蝶々夫人」の作曲家プッチーニ生誕の地、イタリア北部ルッカの歌劇場の首席常任指揮者にローマ在住の吉田裕史氏(37)が就任することになった。

 オペラの本場イタリアの歌劇場で、日本人が常任の指揮者になるのはこれが初めて。仮契約済みで、8日に正式に契約する。

 プッチーニに関する資料などが多数残るルッカでは市当局が、最新の研究成果からプッチーニをとらえなおす音楽祭「プッチーニ・フェスティバル」を来年から開催する準備を進めており、吉田氏はその音楽監督も兼任する。

 ルッカ市が外国人指揮者の招へいを決めたのは、「プッチーニ大使」を任命することで音楽祭を世界に発信するのが目的。
代表作「蝶々夫人」が日本の長崎を舞台としていることも考慮し、ローマ歌劇場の指揮者アシスタントとして3年間の実績を積んだ吉田氏に白羽の矢を立てた。
また、吉田氏が、市川オペラ音楽監督として、プッチーニの未上演作品などの日本への紹介に尽くしている点も評価した。