「のどが渇いちゃったな。なんかない?」
ハーゲンSQのK387が流れる中、ベッドで腹ばいになったまま、彼女が言った。
「いい演奏ね。あんまりくどいのはいやだな。シャンパーニュがいいかな」
さっきまで、あんなに濃厚な奉仕を要求したくせに、生意気なやつだ。
とっておきのLouis Roederer1989年を注いでやった。
「あら、悪いわね。でも、すてき。ああ、ほんとにおいしい・・・」
今夜は何も文句は言わせない。
K387の終楽章が軽やかに流れる中、どんな奉仕をしてもらおうかな。