楽譜が読めるってのは、自慢のタネとしてはあまりに始末が悪い。
楽器の腕前なら弾かせりゃわかるが。

たとえば俺は、いままでに一度も聴いたことのない4声フーガを、譜面だけ読んで
脳内で完全に鳴らすなんて絶対に出来ない。
バッハの平均律曲集なら大体の曲は音符追いかけながら頭の中で鳴らすことが出来るが、
それは音としても触覚でもほぼ知りつくしているせい。
目の前に楽譜なんかなくなって脳内演奏できる曲もあるから、これはもうただの暗記。

場合によっては「譜面を読む」「楽器を弾く」という事前の行為すら必要ない。
たとえば、ギター、ベース、ドラムス程度の単純なロックなら、たぶん楽器なんか弾けないやつだって
じっくり何度も聴きこめば完全脳内演奏できるようになると思う。

何にしてもこれって自慢のタネとしては言ったもん勝ちだわな。

「シェーンベルクの弦楽三重奏曲、きこえるっていったらきこえるんだいっ!」

もう駄々っ子じゃん。