>>50
減七を導七で解釈するのは古典的な解釈だけれど、それでは機能的にすっきりしないことも多い。
芸和は、減七が属七的な機能をもつことを重視した解釈になっている。
しかし、たとえば C dur でいうと、
C→Cdim7→Ddim7→C
と進行すれば、これはそれぞれ立派に「T→S→D→T」の機能を果たしている。
ここで「Cdim7」は、サブドミナントF7の根音半音上昇とみることもできるし、
ドッペルドミナントD7の根音半音上昇と見ることもできる。
いずれにしろ、このCdim7は各音の半音下降で典型的サブドミナントに隣接しているわけだ。
このことはDdim7のドミナントにもあてはまる。
こうして、3種の減七に機能を割り振り、西洋音楽の機能和声を極限まで拡張し、12音技法でありながら調性音楽をつくりだしたのが、バルトークだった。
彼の「中心軸システム」は(レンドヴァイは否定しているけれど)、実のところ減七の3軸(TDS)を中心に再編成された調性音楽なのさ。