リストは早く弾いたのか、そうでなかったのかはわからない。
コルトーは弟子の演奏を聞いてリストの演奏を想像してはならないと言った。
というのは、弟子たち各々に個性がありすぎて、結局わからないからだろうし、
結局、誰の弟子でも、師匠とは違う演奏をするものだと思う。
それにリスト自身、自分のコピーになることを非常に嫌っていたという。
才能がない人にのみ、自分と同じように弾くように言っていたらしい。

フリードハイムの演奏やヒストリカルの演奏は総じて確かに速い。
でもその一方で、ザウアーの演奏はゆったりしている。
彼のリストのピアノ協奏曲のテンポはリスト自身が望んだものだと主張していたという。
その言葉が正しければ、リストは、速く弾いてなかった事になるが・・・。