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そういうことであれば、純粋に音楽の不出来のみということでバイロイトを
一年限りで去った指揮者、というのはいないんじゃないの?
やはり自分の音楽をやる以上、楽員や歌手、演出家の協力を得るための
何かがなければ彼らに総スカン食らう訳だし、エッシェンバッハはそれを怠った。
その意味で十分に音楽の不出来というに等しいんじゃない?

ちなみにエッシェンバッハの音楽についていけず降板したのは
四半世紀以上もグルネマンツなどで活躍したハンス・ゾーティンだよ。

ショルティの場合と最も違うのはそこだろ。ジークフリート予定のゴールトベルクは
大舞台に弱いチキンハートのため降板して代役がマンフレート・ユングじゃあ
そらモチベーションも下がる。しかもヴォータンのニムスゲルンまで「ジークフリート」を
降板する始末。
歌手についてはショルティも可哀想な面があった。でも彼のせいで歌手が降りた
訳じゃないしね。大ヴェテランのゾーティンがキレちゃったエッシェンバッハとはそこが違う。

ただ、今83年の「指環」聴き直してるけど、ミーメのペーター・ハーゲとか
アルベリヒのべヒト、ハーゲンのハウグラント、ゾッフェル、ファスベンダー、ゲーヴァンク
などの脇は水準以上だし、特にベーレンスのブリュンヒルデに至ってはネ申だ。
ショルティもよくやってると思う。