31です。
私、ノバホールはずいぶん昔からのこのこ聴きに行っていて、客の雰囲気もなんとなくつかんでいるつもりです。
今回はかなり後ろの方で聴いていましたが、お客さんの拍手の雰囲気はいつにも増して暖かかったと思いました。
昔から大物を呼んで低料金でコンサートを開くところなので、耳が肥えた人も多いところですよ。
ちなみにブラボーとかはあんまり出ないところなので、ブラボーおじさん浮いてましたね。
咳が多かったのは空調の加減かと。

演奏は、ミスタッチがかなりありましたし、かなり気ままにテンポを揺らしていましたので、
疑問符がつくのも理解できます。解釈もかなりオールドタイプ。
楽譜にない音も弾いていたような気がします。

ミスタッチについては、彼がああいうテンポや解釈を選び取ってそれを音にしたと言うこと、
その結果としてミスタッチが出たと言うことだと思いますので、あのリズム感に乗ることができた私としては気になりませんでした。

音の籠もりは私も気になりました。
シューボックスタイプで、石を多用しているので、定在波が出やすいホールだと思います。
近年だとコヴァセヴィッチやロジェあたりはそのあたりをよく聴き取って、
後半で音の出し方を変えてきていましたが、フレイレはそのへんほとんど頓着なく、
弾きたいように弾いていたという感じに見えました。

見た目も飄々とした感じですが、もちまえの美音を楯に自分の気の赴くまま弾く、
吟遊詩人のようなアーチストだな、と感じました。