67 名前: 太田博通 ◆Y7mu34jD/I 投稿日: 2005/07/01(金) 19:50:02

感動の中高本秀行先生は迎えのキャデラックの中へお乗りになられ
窓から手をお振りになられながら人々に深い感銘と愛を残して
施設を後にされたのでした。

私たちはその夜、近くの海岸で語り合いました。聖人高本秀行先生は
闇夜の水平線をみつめながら黙想されているようでした。私は
そんな聖人高本秀行先生の横顔を見つめておりましたが、ふと
先生が私の方を向くと静かに語り出しました。


68 名前: 太田博通 ◆Y7mu34jD/I 投稿日: 2005/07/01(金) 19:50:45

「太田くん、人生は実に素晴らしいものだね。私はこれまで人を
疑ったことはなかったし、誰よりも人間の持つ可能性を信じている
つもりだ。寺崎くん、私はもう音楽などどうでもいい。何故かって?
寺崎くん、この素晴らしい人間社会そのものが交響楽のような
ものじゃないか。彼らの声に耳を傾けてごらん。素敵なハーモニーが
聞くことができるだろう。私はそれらに比べればクラシックなどは
取るに足らない雑音に過ぎないと思っている。私たち人類は魅惑の
ハーモニーを奏でている。これを越える旋律を生み出すことは
不可能に近い」と。