技術的な綻びは、サイトウキネンの皇帝でも感じた。
今日も、音がダンゴになるところがあった。

しかし、俺はそんな瑣末なことを忘れるほど感動した。
なんか、路のまんなかで倒れて誰かの名を叫んでるような
泣き叫んでいるような、なんの飾りも覆い隠すものもない
ような赤裸々なベートーベンだった。
内田がこんな演奏をするんだって。去年の春も聞いたけど
もっと洗練されていた気がする。心境の変化か
プライヴェートになにかあったのか。