>>19
セラーズ演出の特徴や見所については、玉木正之『オペラ道場入門』(小学館,2000)や
許光俊『オペラ大爆発!』(青弓社,2000)などを参照することをお奨めするが、
とにかく現代人の悩み・孤独感みたいなことを前面に押し出した演出だ。
オーケストラはウィーン交響楽団なので、それなりにウィーン的な甘く優雅な音も聴かせてくれているのだが、
とにかく演出があまりに暗く深刻なため、そのアンバランスが逆に何ともいえない魅力になっている。
このような演出にも立派に耐える、と言うかむしろこのような演出であらためて新鮮な価値を発見させてくれる
モーツァルトの音楽のすごさをあらためて思いしらされた気がする。