朝比奈の実演は3度聞いた。
1回目は85年のベートーヴェンチクルスの8番・7番。
2回目は89年の定期のブル8。
3回目は92年だかの軌跡シリーズのレオノーレ3番&エロイカ。
どれも感心しなかった。当時全盛期だったアッバード=VPOコンビの
パッション溢れるベートーヴェン像の前で、あんな中学の音楽の時間みたいな
三角形の指揮で三拍子をインテンポ振りする朝比奈を見て、アホかこのおっさん
としか思わなかった。

しかし、オケのレベルが低いのがすべてだったんだな。最近NDRのアルペンを
聴いて椅子から転げ落ちそうになった。実直な指揮は相変わらずだが、なんという
スケールの大きさだろう。カラヤン、ショルティ、ケンペなどがいかにくだらないか、
彼らの化けの皮が剥がれるな、ああいう演奏を聴くと。