そのシュライヤーは、ドレスデン・クロイツ教会の少年合唱団にいた頃、リヒターが先輩
だった。ある演奏旅行の時、たまたまリヒターとホームステイ先が同じだった。その家で
食事の時間になったのにリヒターがバスルームから出て来ないので、シュライヤーが様子
を見に行ったところ、リヒターはバスタブに入ったまま楽譜を読んでおり、食事時間を忘
れていたそうだ(あるCDのライナーノートに書いてあった)。
またシュライヤーをソリストとしてデビューさせたのもリヒターだった。
シュライヤーのバッハがそれなりに良いのは、リヒターの影響を受けたからだろう。勿論
リヒターには遠く及ばないが。