>>48
絶対音楽に表題的解釈をつけることに多少のためらいはあるが、ショスタコについて
言えば、作曲者自身が表題なしの曲にもテーマがある、と言明したことがあるので、
そのテーマに付いての考察は許されるだろう、という事で。
第8番の折れの解釈(前スレとの内容ダブリゴメン)
第1楽章:ドイツ軍侵攻までのロシア「国民」の苦難(大粛清で多数が犠牲に)
第2楽章:ドイツ軍の侵攻(第7番第1楽章との近親性に注目)
第3楽章:ソ連軍の反攻(映画音楽「ゾーヤ」との近親性に注目)
第4楽章:戦後の国難とかすかな希望(スターリンの治世はまだ続く…)
ここで注目すべきなのは、一大イベントであったはずのドイツ軍の侵攻とソ連軍の
反撃があっさりと片付けられていること。まさに独ソ戦を第三者的に定点観測して
いるみたいに。ここにこの曲の「毒」が秘められている(と思う)。
つまりこの曲の主要部分は第1、4楽章にあり、テーマはまさに戦前と戦後の
ロシア「国民」の苦難に向けられている、と折れは解釈している。