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 あまりに素晴らしくて胸くそが悪・・・いやいや胸が一杯になり、我慢できなくなって前半で出てきてしまいました。
 このように誰もが心から楽しめるイベントを考えてくれた企画立案者には、心から感謝したいですね。

 会場に入るやいなや、蝿や小さなアリが体に次々まとわりついたり、クモが眼鏡の縁からぶら下がったりとスキンシップによるお出迎え。粋なサービスですね。
 32ユーロも払わせておいて、後から来た数百人の観客には座る席もなく、立ち見を余儀なくされるというのは、昨今の先進国での肥満化を危惧した当局が、せめて消費カロリーを増やしてあげようという心づくしのおもてなしなのでしょう。感心感心。
 今日ここに来ている観客はみなナイスガイ・ナイスガールばかり。コンサートが始まる前は、会場をウェーブが何周もまわる盛り上がりようで、「こういうノリを楽しめないやつは、そもそもこんな所に来るな」と言わんばかりのこういう空虚な、
 もといフレンドリーな高揚感は、私ももちろん大好きです。そんなやつは、家に引きこもってコーエーの三国志でもやってれば良いんですよね、本当に。猛暑のせいか、会場のあちこちで人が倒れて担架で運ばれていったんですが、
 観客のみなさんはそれを見て大笑いするという心の温かい人ばかりで、こんな人たちに囲まれて私はとても幸せでした。

 さてさて演奏が始まりそうです。チューニングの開始。
 あれっ?何も聞こえませんね。NHKホールの3階席最後列でも、さすがにチューニングは聞こえたんですが・・・
 あっそうか、あんな非音楽的なモノは観客の皆さんの耳を汚しかねないという、これも心づくしの配慮なのか。さすがだわ。

 そして、ステージの横から小澤征爾っぽい人が出てきて、演奏が始まりました。
 おっ、こんどは音が良く聞こえるぞ。目の前のスピーカーから大音量で。
 しかしそれにしてもこのスピーカー、すばらしい音質ですね。私のパソコンのスピーカーとほとんど同レベルの音ですから。
 ヴァイオリンとか木管の高音部とかが、いい感じに鄙びて聞こえます。2500円の縦15センチくらいのパソコン・スピーカーでクラシックのCDを聞いたときの恐怖、もとい感激が蘇ってきて、もう感動です。