吉井マンセー派の俺としては吉井氏の名盤鑑定百科は究極のディスク案内という
宣伝文句は案外ウソではない名盤ガイドだと思っている。その理由は、

�@ もしかしたら読者が全てのディスクを持っているかもしれないという前提で書かれている
�A 仮に全てのディスクを持っていても読者はどのディスクが名盤か判断がつかないかもしれないという前程で書かれている

ということだ。
�@についていえば、ネットの進化で、一部の評論家だけでなく一般クラシックファンが全てのディスクを気軽に聞けるようになるのは        
もはや時間の問題だろう。だから読者が持っている全てのディスクに対して批評と評価を書くのは必ずしも不自然ではない。
�Aについていえば、>>164氏の言うように全てのディスクをたくさん聞き込めば名演を聞き分けられる能力が誰にも身につくのか
といえば、そうとは限らないと思う。例えば、クラシックの評論家はすでにそうした環境にあるが、俺は彼らが書く名盤ガイドに
納得したことがほとんどない。環境が整えば誰でも名演が聞き分けられるようになるとは限らないのだ。俺は個人的に名演を聞き
分ける能力は生まれるつきの才能だと思っている。タモリが「才能がない人が努力しても仕方ない」といったが、芸術に対する
審美眼も同樣だと思う。評論家でも珍○ーコー氏など千年努力しても無理だと思う。

名盤鑑定百科は全てのディスクを持っている読者にための名盤ガイドであり、たとえ全ての読者が全てのディスクを持つ時代になっても
「本当に才能のある評論家の仕事はなくなりませんよ」と無言で訴えているホリエモン以上に不敵で不遜で傲慢な本だと思う。
しかしそこがスゴイ。