アントン・ナヌート指揮リュビヤーナ放送響演奏、独唱Tenor;Zeger Vandrsteene
(ツェーガー・ヴァンドルシュテーネ?)Mezzosoprano;Glenys Linos(グレニス・
リノス?)の録音を聴き終えた。
 ゆったりとしたテンポの中でも緊張感が持続し、独唱者の思いの丈をひろげた絶唱
を引き出した秀演。録音は高音がきつく金属的に響く低音質なのが残念。イーコライ
ザーをSOFTに設定しないと聴けたものではない。演奏そのものは出色の出来で個
人輸入した価値があった。こういうレヴェルの実演を日本国内でぜひ聴きたいものだ
(ZYXレーベル)。
 ZYX以外の海賊レーベルでも一昔前に廉価で購入された方が数多くいるのではな
いのだろうか? 話題に挙がらないのがむしろ不思議なほどの秀演、快演に思える。

ジュリーニDG盤                   ナヌート盤
Das Trinklied vom Jammer der Erde 8分41秒     8:46
Der Einsame im Herbst   9分48秒 9:11
Von der Jugend          3分21秒 3:17
Von der Schonheit         7分38秒 7:27
Der Trunkene im Fruhling     4分26秒 4:32
Der Abschied           30分24秒 27:35

少なくともジュリーニ盤よりもよく歌い、感情表出の起伏に富む。終楽章の
シンバルの暴力的な響きが心に突き刺さってくるようで印象的。その後の優
しさを湛えたメッツォの声の表情も素晴らしい。物理的な演奏時間と聴者の
感得する時間感覚は全く別物だということが良く分かる。