>>33
私は新日本フィルとのブラームス(2&4番)しか
聴いたことないけど、やはりピアノ同様、独特だった。
2番なんか、極遅テンポで、時間の感覚を麻痺させられるような感じ。
このあたりは、ピアノと通じるところかもしれない。

それから、彼はオケの響きの統一感(均質性)とか、
技術的な完成度はあまり求めていないように思う。
ある種の破綻というか、カオスというか、そういうものも
演奏の内に存在する力として受け入れているのではないか。
はっきりとは覚えていないけれど、どちらの曲も
あまり心地よさを感じる演奏ではなかったと思う。

いずれの曲もフィナーレは狂おしいほどの加速で、
当然のことながら、アンサンブルは完全に崩壊してたけど、
そんなの気にすることもなく、突っ走っていた。

“私の指揮するコンサートのそれぞれは、
音楽の輝かしい過去への不器用なオマージュなのである”
と述べる彼のエッセイ「指揮芸術について」をご覧あれ。
論創社から出ているエッセイ集に収録されている。