ピアノソナタの方面ではたいした収穫はなかった。
ありえないミスがあったり、フランス人ぽい妙な感性が発揮されたり、
意味不明・理解不能な「間」があったり、フランス人にはついていけない。
それと三日目だと疲れがあるのか、ピアノにもダメージが蓄積されたのか、
音色の点で「?」と思うことしばし。

例えば、ハンマークラヴィーアで有名らしいので、
ギィの「ハンマークラヴィーア」を聴いたのだが、
確かにタッチも強いし表現力もあり、1〜3楽章などは素晴らしいのだが、
4楽章のフーガでは冒頭でまったく理解できない自己陶酔的なスローテンポと
わがままなアッチェレが始まって辟易した。やはりベートーヴェンはフランス人だったのか。
この傾向はフランス帰りの海老やアンゲリッシュもそうで、
こっちとしてはいいところで波に乗れずおおいに困った。

それ以上にダメダメだったのが日本人組で、
小山実稚恵の皇帝はしょっぱな音を間違えた上、その後もあまりぱっとせず。
加藤(Vn)・横坂(Vc)・伊藤(Pf)のピアノ三重奏など悲惨の一言。
フンメル7番など、加藤が入りを間違えて飛び出すし、
横坂はピチカートで走るし。3人とも表現力がなさすぎ。大公で寝たのは始めてだ。
期待の若手というふれこみで始めて横坂源を聴いたのがいまいち。

俺の聴いた日本人では唯一、三重協奏曲の堤(vc)がパスキエらにひけをとらず轟音で鳴きちらしていたのが救い。