■祖父から受け継いだストラディバリウス 電車に置き忘れ[広島の女性] 中国新聞 安芸版

31日午後6時10分ごろ、広島市の山陽本線海田駅で、広島発三原行き快速電車から下車したアマチュ
アバイオリン愛好家の鈴木佐知子さん(25)が、赤いケースに入ったバイオリン(ストラディバリス)
と弓を車内に置き忘れたのに気づいた。後続電車で三原駅に向かったが、拾得物の届け出はなく、車内か
らも見つからなかったため、近くの交番に遺失届を出した。鈴木さんは高価な楽器とは知らずに所有して
いたため、交番で価値を知って愕然としたと言う。記者の質問に対して、鈴木さんは「バイオリンは祖父
から受け継いだ大切な品。半世紀以上弾かれていなかったので、市内の楽器店で調整を行ったばかりだっ
たと語った。鈴木さんはバイオリンを習い始めてまだ半年足らず。広島市内で練習して帰宅途中、ケース
を足元に置いて立ったまま居眠りし、乗り過ごしそうになったため慌てて下車したという。バイオリンの
ラベルはストラディバリウスの銘のほか、剥離して損傷が激しいものの、祖父のローマ字名MASAKI
と日本に持ち込まれた年と思われる1887の年号、入港地のNagoyaを記した文字がかすかに読み
取れると言う。鈴木さんは「とても貴重なバイオリンなので、見つけた人は、ぜひ届け出てほしい」と訴
えた。