的外れな返事かもしれないけど、
ドイツオペラとイタリアオペラって二項対立といえそう。
和声と旋律、総合芸術と歌、そして神話と事実。
特にワーグナーとヴェルディ以降にを見るとわかりやすいのだけど、
扱ってる題材からしてかなりちがう。
指輪やサロメ、エレクトラはそのまま神話世界だし、
ローエングリンなど、中世騎士物語風な世界観。

ファンタジーというジャンルの読み物をご存知だろうか?
ファンタジーとはその骨格に神話があり、民話がある。
乱暴な言い方だけど、人類の共有財産である民話神話を
作家が自己流にアレンジメントして「おはなし」という体裁にしたてたもの。
だから、ファンタジーは妙にSFチックだったり中華風だったり和洋折衷だったり、
作家によって骨格の上に肉付けされた部分がまったくちがう。

これは、ドイツオペラに置き換えれば、
骨格が演目のオペラ、作家が演出家。ちょっと乱暴だけど。

対するイタリアオペラは現代文学。
村上春樹の小説あたりを思い浮かべてください。
まあ多少の違いはあれども、演出家によってまったく別物にはならないと思う。