すべてにおいて完璧な70年代ベト全集の上にまた80年代全集を作った
カラヤンの意図、それはデジタルで残したいということもあったのかもしれないが、
それだけだとすれば晩年までレパートリーだった幻想やロ短調ミサなどが再録されて
いないことと両立しない。カラヤンはザビーネを入れたオケで、70年代全集に
唯一かけていたがベト演奏には不可欠なものであるエロスを取り込んでもう一度
記録したかったのだろう。第9だけ映像版を別に録り直したのも、もちろん
ムカツくバルツァが自分の最後の第9に映像として入っているのは許せなかった
から、かわいいクベルリと害のないモリナリおばちゃんでやり直したのである。