バッハとショパンでは時代も曲を作った目的も全然違う二人なので、優劣を
比較することはあまり意味がないですね。特にショパンは西洋音楽史の中でも
かなり異質な人なので・・・。宗教的価値観の反映された曲がほとんど無い
かわりに民族意識は非常に強かったりしますし。

でもショパンは対位法的な処理をピアニスティックな書法の中で最もうまく消化した
作曲家の一人だと思います。シューマンが不器用な書法をいっぱい残しているのとは
対照的ですね(こんな感じに、同時代の作曲家同士の比較はたやすい)。
ショパンがフーガを書かなかったのは、天邪鬼だからですね。書こうと思えば
書けたはずなのに、あえて書いてない。その辺シューマンは素直で、尊敬する
先輩作曲家へのオマージュを素直に表現した曲が多いです。
ショパンはバッハに対するオマージュで作ったエチュードやプレリュードにおいても、
まず自分の作品としての美意識を優先しちゃってます。ガンコで自己中心的な奴だと
思います。