バッハ以来の西洋で発達した音楽をクラシックと呼ぶなら、
ヨーロッパの食事作法が17世紀以来のものであるように、
江戸時代の産物に過ぎない。その意味で絶対化はされない。
日本の食事作法が8世紀で完成されていたように、
雅楽が存在し、私個人は雅楽を好むし、愛情を持っている。
クラシックは江戸時代のヨーロッパの音楽といった認識だ。
ただ、帝国主義、植民地主義の音楽なので、「支配」に結びついた音楽に
興味がある。クラシック音楽に潜む傲慢さと畏れの感情に興味がある。

さらに、作曲家や演奏家は、高い身分に取り入るための手段であったわけで、
音楽家を愛でることはあるが、ありがたがることはない。極端に言えば奴隷であるわけだから、
それをありがたがると妙な空気感が漂いだすことにまで鈍感ではない。