カークパトリックのチェンバロによる「平均率」全曲やっと聴けた。
(DGG黄盤。最近復刻の出たAP銀盤のはクラヴィコード演奏)
演奏は同時期の銀盤に準ずるが、彼のチェンバロ(ノイペルトの量産品)演奏特有の
「気乗りのしない箇所はたどたどしく弾き、乗るところは勝手に爆発して果てる」
特徴がここでも出ている。音質は二巻の方が良好。
ただ「二巻」後半はこういうヒューマニスティックなアプローチではやはり成功するに至っていない。

スタティックでスタイリッシュな演奏は、それなりに癒されるかもしれないが、
通勤電車に乗ってたら、運転手が二日連続夜勤明けで睡眠不足で暴走して・・といった世の中に生きている事を考えると、
音楽のジャンルを問わず、こういう常軌を逸した演奏しか聴く気がしなくなってくる。