J・S・バッハ【総合】 Part 6
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05/02/27 14:39:31ID:maep0tbIバッハの時代の調律についてなら以下に引用しておく。
坂崎紀:平均律の歴史的位置
ここでは18 世紀の記述から、平均律の意味と実用化の時期について考察する。
6.1. C.P.E. バッハ:『正しいクラヴィーア奏法』(1753)
C.P.E. バッハCarl Philip Emanuel Bach(1714-1788)は『正しいクラヴィーア奏法』14 章
で以下のように述べている。
クラヴィコードもフリューゲルも、gut temperiert[適度に調整]さ
れなければならない。つまり5 度と4 度を調律し、そして長短の3
度および完全和音を試し聞きしながら、大概の5 度を、耳で聞いて
も分からないほど完全な純正律からずらし、そして24 の調がすべ
てうまく用いられるようにしていくのである。4 度を試し聞きする
と、4 度は5 度よりもその基音に近いために、5 度に必要な唸りが
いっそう明瞭に聞き取れるようになるという利点がある。このよう
に調律されたクラヴィーアは、演奏の面からする限り、すべての楽
器のなかでも最も純正な楽器であると考えることができる。という
のは、クラヴィーア以上に純正に調律(調弦)することができる楽
器は一部にあるとしても、クラヴィーア以上に純正に演奏できる楽
器はない、ということができるからである。クラヴイーアでは、24
の調のなかのどの調ででも、同じ程度の純正さで演奏することがで
きるのである。(Bach 1753:邦訳18-19)
一部の研究者は冒頭の「大概の5度」をもって「すべての5度ではないので、平均律を意
味しない」とするが、C.P.E. バッハは続けて以下のように述べている。
したがってわれわれは今日この新しい調整律によって、一部の調
が今日の多くの楽器よりも純正であった古い調整律によっていたか
つてよりも、大きく前進したのである。(Bach 1753:邦訳19)
これは明らかに3度を純正とした中全音律およびその変形としての各種不等分音律に対し
て平均律の優位性を述べた記述である。したがってC.P.E.バッハの音律は平均律に極めて近似した音律だったとみなすべきだろう。
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