言い方は悪いかもしれないが・・・
マラ10アダージョは、マラ9終楽章の精神破綻版みたい。
マラ9終楽章は言いたいことが全て分かるが、
マラ10始楽章は、それと同じ主人公が、閉鎖病棟の檻の中で
感情の赴くまま意味不明なことを叫んでる感じがして・・・
なんか切実そうだと思いつつも、理解・共感ができない。
シェーンベルクあたりを好きな人には、100%理解できる音楽なんだろうか。

マラ10なら、クック版の2楽章以降の方が好き、特に終楽章。
骨組で肉付きが薄い感は否めないが、それでもかなり美しい音楽に昇華してる。
終楽章序盤のフルートソロと、
ラスト、まさに最期の、憧れと絶望両方の感情に満ちたようなうめきは
一部分としてはマーラー全曲中の白眉とも思える。
色々聴いたけど、結局はインバルが一番好きかな。