>>589
>そういうリスナーがいてくれるなら安心だが、DGはキャプラン/VPOよりも遥かに
アバド/ルツェルンの売込みに必死だし、そもそも安価なのもその現われかと思い…。

レコード会社の立場に立って考えるとわかりやすい。
レコード会社は、制作費をかけてCDを作成し、それを販売することで利益を得ている。
つまり、売れなければ元が取れないから困る。
そのために「売り込み」をするわけだが、ここにも人件費やCM料など、お金が掛かる。
DGのキャプラン盤は、実はDG単独の制作ではなく、キャプラン財団との共同制作。
つまり、DGは通常のCD制作に掛かる費用よりも、安くこのCDを制作している。
さらに、CMも通常ほど必要ない。
なぜなら、自社だけでやらなくても、キャプラン財団もまた同じようにCMをするから。
要するに、ほっといてもそれなりに売れるCD、ということ。
一方、アバド盤はそうはいかない。
アバド自身が売り込みをするわけではないから、自社で積極的にCMを打たなければ
売り上げが上がらない。
売れなければ元が取れないし、看板指揮者のひとりと有名曲。
DGとしては、なんとかこれは売って利益を上げたいCD。
当然キャプラン盤とアバド盤で売り込みの熱に差が出る。
したがってこの売り込みの差は、演奏の良し悪し云々よりも、会社の都合によるもの。
会社は出来れば、CMしなくても売れれば、それが一番いいと考えている。
余計なお金は出来れば掛けたくないからね。

シャイーの場合は、彼自身初の全集ということと、ACOにとってもハイティンク以来の
全集という話題性で、それなりの売り上げが見込めるとDECCAは考えたのかも知れない。
ティルソン・トーマスの場合は、オケの自主制作盤で、仮にそのCDが一枚も売れ
なかったとしても、そのせいでオケがつぶれる訳でもない。
よって、このふたつも演奏の良し悪し云々でCMが少ないということでもなく、これも
制作側の都合。
ちなみに、CD制作に一番お金が掛かっていると思われるのは、ティルソン・トーマス盤。
とても丁寧に作られたCDだと思う。