あとね。やっぱ15年戦争を経験してない、これが俺等の
無意識下では実に大きいんだな。戦前戦後を生きた大家たちは
どこかに傷をもってる。戦争協力なんてしかたねえよ、という昨今の
2ch的言説もあるが、やはり完全に特権階級的、体制側の音楽代表として
活動した音楽家は、近所の無学のおじさんが少ない情報でアジア支配を
妄信していたのとは絶対に同列に語れないし、はっきりとした知識人と
しての責任がある。

それに対して、前にでてきた天心や春草、瀧、たとえば漱石みたいな人は
その戦後の洗礼を逃れている。だから安心しておのおのの政治観を
問われることなくファンタジーつうか、想像を語れるんだよな。
俺も春草の明治末期の日本画をみるとファンタジーの世界にいってしまう。
大正にどんなスタイルになったんだろう。きっと名作書いてただろうなと。

ということで瀧はそういうおっさん音楽関係者の永遠の存在なんでは
ないかな。絶対否定されないっつうか。