NAXOS「日本作曲家選輯」十壱枚目脳内補正して聴く
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0236名無しの笛の踊り
05/01/05 23:08:43ID:8gt8xQcQ橋本が私たちの前から姿を消してから、もう五年にもなる。
彼に代わる男はどこにも見当たらない。
彼ほど自然に日本語とピアノ音楽とを結びつけたやつはいない。
この当然の結果だが、彼の歌はよく分かり誰にでもよく歌われた。
彼は金もうけのレコード会社に、一対一で買われた唯一の純音楽家である。
私は作曲の注文に困ったあげく、よく彼の歌を手にとってみた。
「太平洋行進曲」でも何でもいい、あきれるほどうまい。
橋本の次の時代は、日本の低さにあぐらをかいたレコード作曲家と、
その低さを軽蔑しながら一般に通じないものを書く純作曲家の二つが
完全に分かれた。
一方は金に甘やかされて俗衆の弱みにつけ入るが、作曲といっても
メロディーしか書けない。
一方は金がないためにヒステリーを起こして、音楽そのものの存在のために
無くてはならない相手である聴衆を無視する傾向がある。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています