>>42 小問1

丸二日間を費やして、カラヤンのCDレコードを改めて聴き直してみた。結果は、以前
聴いたときよりもさらに悪かった。いかに批評家のつとめとはいえ、ぼくにとって、
この二日間はまったくの時間の浪費であり、それを考えると腹がたってたまらない。
いったい誰に向かって、この憤懣をぶちまけたらよいのか。聴いていて、精神がだれ
切ってしまうような凡演、それがカラヤンのベートーベンだといえよう。
もちろん、演奏に接しなくても、カラヤンのあの顔を見れば、およそどのような指揮を
する人であるかは一目瞭然なのだが、一言で評せば、<軟弱の極み>であり、<愚鈍の
かたまり>であるといえよう。中でも最低というべきは「第7」「第9」の二曲だ。
厳しさのまるで無い、生ぬるい音楽。あまりの愚鈍さにねむくなってしまう。
こんなのを、女性的リリシズムといって好む人もいるのだろうか。
リズムにも流れにも緊張感が欠け、だらしがなく、間も悪く、一かけらの才能も
感じられない。