アバドの時代はある意味不幸な時代だったと思ってるよ。
一方では「巨匠」といわれるスター指揮者が作り上げたものがあって、
もう一方では奏者側の伝統みたいなものがあって、
若い指揮者なんかじゃどっちにも太刀打ちできない、すると長いものには巻かれろ的な
没個性的な指揮でやってくしかなくなる、又、ある程度そういう指揮を許容できる
土壌があった(=演奏会に足を運ぶ客がまだ沢山いた)、
みたいな。

強烈な個性を打ち出しにくい時代だったと思う。

今はむしろ、ひとつのオケを中心に、徹底的に自分の音を作り上げてきた指揮者が
注目される時代に移行している。過渡期だな。