>>766

基本的に、この人の場合、何度か振って、「十八番」になるにつれて
ダメになっていく(楽譜の指定からどんどん自己流になっていく)傾向がある。

個人的なお薦めは、
「わが祖国」の峡谷盤(最初の録音)と、ブラームスの峡谷盤(ハンガリー国立)。

「わが祖国」は、オケがチェコ・フィルで、これがはじめての全曲演奏経験、という
状況なので、コバケソのカラーの微塵もない(といいつつ、結構やってるけど)、
チェコ・フィルの「わが祖国」になっている。最近の演奏は、多少「コバケソ」が出てきているので、
「わがイワキ」という別物と思って聴かないと…。

ブラームス(特に1番)は、何度かレコーディングしているが、ハンガリー時代の
この演奏くらいまでは、「音楽に献身的」なコバケソが聴ける。
1番に関して言えば、一番マシなのが東京響盤(1978)で、一番ダメなのが
日本フィルのヨーロッパライヴ。日本フィルの豚盤は、まだ多少はマシだが、
やはりブラームスではない。

絶対評価できないのは、日本フィルとの一連の録音、特に、
「マラ3」、「チャイコフスキー全集(峡谷)」「チャイ5(2004)」、
「カルミナ・ブラーナ」の4種。
「マラ3」は、演奏以前にうなり声がひどいし、演奏も自己流そのもの。
「全集」は、特に初期の交響曲に楽譜の改変、カットが目立ち、かつ、
その改変に説得力がないので、聴くに堪えない。
「チャイ5」は、「全集」からさらにコバケソ色を増した演奏。
ここまでくると、「チャイコフスキー」としては論じられない。
演奏終了後に、スポンサーの名前を挙げたスピーチするくらいまで
落ちぶれた、というだけのことはある。
「カルミナ」は、練習不足が光る一枚。以前犬のサイトに載っていた
「フリッチャイマニア」によるレビューは名文だった。