グールドの録音の少なくとも半分以上はゲテモノ扱いされておかしくないものであろう。
狂気と紙一重の感性と異様な知性を兼ね備えた天才の作品が、広く多くの人々に愛される
などという光景は、どう考えても相応しいものではない。
熱烈なファンが積極的に擁護し、それについていけない普通のファンが苦笑するというのが
本来ありうる姿ではないだろうか。

しかるに、現実には、グールドは一般的なクラシックファンに認知されるだけに止まらず
まるでファッションのような軽い感覚であたかもポーズだけのように高く評価されている。
いわゆるアンチがこのような状況を苦々しく思うのも、もっともなことと共感できよう。